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新・大手食品営業マンの告白~大阪恋物語“番外編”(1)

山笠太郎

<山笠ワールドが全開>

 まだ小生が管理職待遇に昇級したばかりで、「独身貴族」を謳歌していた30代半ばをちょっとばかり過ぎたヤンチャ盛りの頃の話だ。健康食品部門の新卒第1号として入社した小生だが、山笠ワールドと呼ばれた独特の営業スタイルを確立してから早や10年が経とうとしていた。このまま定年まで健康食品部門一筋かぁと、1人勝手に思い込み、昼に夜にブイブイいわしていた小生は、健康食品部門が新設部門だったこともあり、本来あるべき中州食品工業の営業スタイル、ノウハウというものを全く身に付けず、気が付けばスクスクと「クセ者セールス」的な中堅社員へと育ってしまっていたのである。

 現在は定年退職して悠々自適の生活を送る西川さんは、新入社員当時の先輩社員。「入社したての頃の山笠にはホント参ったよ。あの絶対的な権力で君臨していた福山課長に対し、いきなりさぁ、髭は伸ばしてよかでしょうか?なんてよく言ったもんだよなぁ。俺、危うく椅子からずり落ちそうになったよ。こいつ大丈夫かぁ…1年持つかなぁってさ」と、ニヤニヤしながら当時を振り返っている。くすぐったいったらありゃしない。

 サプリメントの新発売直後の社内お試しキャンペーンのときなどは、小生、業務時間中に暇さえあれば社内をチョロチョロ動き回り、女子社員を中心に「少しお時間よろしいですかぁ~、決して怪しい者ではなく、ほら同じ社員ですからぁ」と控え目に声をかけ、地道にサプリメントを売り歩いていた。そんな小生のひたむきに仕事に取り組む?姿勢を「騙しのプロ」とか「ナンパ師」とか、社内の一部のお歴々からは随分とひどい言われようをしたものだった。

 

<大野課長待遇の引き回し>

 健康食品部門は、健康食品が世間的にも当時はまだ「怪しげな」市民権しか得ていなかったとき。当然、社内でも亜流の部門だったのだ。振り返れば、新入社員でいきなり「窓際クン」であった。個人的には気ままに仕事をさせてもらった分、「外野席」で何を言われようとそれなりに楽しんでいた時期でもあった。

 時を同じくして、日本を代表する某流通で熾烈なシェア争いをしていたコンシューマー部門の担当営業だった大野課長待遇が、当初の逆風を跳ねのけ、同業他社を出し抜き、大きな手柄を立てていた。

 そんなわけかどうかはわからないが、大野課長待遇は大阪支社へ栄転となった。大野課長待遇が抜けた、ライバル企業も巻き返しを図るべく、ますますヒートアップが予測されるこのシェア争いの難局に、コンシューマー部門の幹部たちは「後任はど~するよ?」と、頭を抱えることとなった。

 すると、一緒に仕事をしたわけでもないのに、大野課長待遇が「ここで対等に勝負できるのは健康食品事業部の営業で、ほら、あそこで鼻くそほじくってパソコンにボケーッと向かってる奴いるでしょ。あいつ、人をだまくらかして怪しげなサプリメントを売り歩いて、対面販売では圧倒的な数字を上げている山笠ですよ。あの煮ても焼いても食えないようなキャラと、摩訶不思議な営業能力をこの局面で生かさない手はないですよ」と、コンシューマー部門の親分格で、カラオケ命の猪木本部長に直訴したのだ。なんとその夜も、昼間の延長線上とばかりに、大野さんは猪木本部長行き付けのカラオケスナック「あぁ無情」で、ダメ押しの直訴をしちゃったのである。あ~、まさに人事は夜決まる…のだ…。

 その翌日から、小生の上司だった魁課長の頭越しに、どんどん異動話は進められ、小生はコンシューマー部門へと移ることとなった。本来、自社商品であるはずなのに「怪しげなサプリメント」云々だと。改めて言うが、まだまだ健康食品が軽んじられていた時代であった(クスン)。

 コンシューマー部門にいやいや異動させられた小生だったが、一度そうと決めたら楽天家の性格むき出しに、まさに「気合いと根性」。押っ取り刀で昼に夜に激烈な営業活動を「必死のパンチ」でやり抜いた(このお話はまた改めて…お楽しみに)。

 

<プロフィール>

山笠太郎(やまがさ・たろう)

 1960年生まれ。三無主義全盛のなか、怠惰な学生生活を5年過ごした後、大手食品メーカーにもぐり込む。社内では、山笠ワールドと言われる独特の営業感で今日に至る。博多山笠は日本一の祭りであると信じて疑わない。

 

 

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