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新・大手食品営業マンの告白~山笠太郎リターンズ(前)

SCMから5年ぶりに営業復帰

 新年早々、「社長がお呼びです。社長室へお越しください」と秘書室の美樹ちゃんから内線電話が入った。いつもどおり、可憐なトーンとは裏腹に、実に事務的・機械的な言葉使いである。

 あと1年は今のままで…と思っていたのだが、ついに子会社へ出向の辞令かなぁと、心中ぼやきながらトボトボと社長室へ向かった。ところが、社長の話によれば、名門の○○支社長への異動の内示だった。実現すれば、実に5年ぶりの営業復帰となる。

 小生は5年ほど前、2拠点の営業支社長を延べ6年経験した後、技術系部門である生産本部のSCM(サプライチェーン・マネジメント)本部長に就任した。コテコテ文系の小生にとっては、まさにびっくりぽん!な仰天辞令で、最も縁のなさそうな“理系”なSCM本部長に就任することに(泣)。何せ、生産本部の部門長・工場長さんたちは「何とか」博士だらけなのだ。

 マジやべえ…引き継ぎではさすがにビビった(汗)。前任の橋本部長も国内有数の国立大学卒業者で、その佇まいは理系女子に大モテしそうなお上品で優しい、教授然とした押し出しだった。

 「山笠さん、需給計画についてはですね、需給予測に基づく全体最適システムの活用をですね…」「パレット管理についてはロス率の算定式を確立すればおおよそ想定内で収まりますよ、まぁ統計学。言い方を変えますと視聴率調査の考え方に近く…」等々、まるで宇宙人と会話しているような印象だった。

 健康食品業界や百貨店業界からバッタモン専門店まで、コテコテの営業部門叩き上げの「アバウト」が服を着て歩いているようなガチャガチャな小生にとって、それは転職に等しいくらいの戸惑いだった(部下も小生以上にかなり戸惑っていた様子だ)。

 当時、小生をSCM本部長に指名した張本人であるカリスマ専務こと某有名国立大学工学部出身の久保田専務いわく、「運送業者とか資材業者とかさぁ、長年のしがらみを打破し、改革を断行できる腕力と人情が必要なんだ。つまりだねぇ、暗闇で後ろから襲われてもビクともしない任侠然とした芯の強さがね」と。

 「俺が暗闇で襲われたところ、見たことあんのかよ!!それって人柱かい」と、心のなかで久保田専務に突っ込みを入れたのはいうまでもない。

 しか~し、である。そんな小生もSCM本部に5年も長居してしまうと、最初は「このおっさん何言ってんのぉ、さっぱり意味わかんねぇ」とチョー戸惑っていた部下たちも、それなりに変幻自在な「山笠ワールド」の信奉者と化していたようだ。

(つづく)

| (後) ≫

<プロフィール>
山笠太郎(やまがさ たろう)
1960年生まれ。三無主義全盛のなか、怠惰な学生生活を5年過ごした後、大手食品メーカーにもぐり込む。社内では、山笠ワールドといわれる独特の営業感で今日に至る。博多山笠は日本一の祭りであると信じて疑わない。

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