雪印メグミルク(株)(本社:東京都新宿区、西尾啓治社長)は9日、2018年3月期第2四半期決算説明会を本社(東京新宿区)で開催した。機能性表示食品のヨーグルトなど、高付加価値商品の戦略的な販売拡大により、連結売上高が3,035億円(前期比101.4%)、連結営業利益が110億円(同101.7%)、連結経常利益が117億円(同106%)の増収増益となった。
飲料・デザート類のセグメントの業績は1,439億円(同100.1%)、営業利益は34億円(同106.8%)。乳酸菌「ガセリ菌SP株」の機能訴求の継続的な取り組みや、ドリンクヨーグルトの販売好調を理由に挙げた。とくに、ドリンクヨーグルトは14年度の1.9倍を売り上げるなど好調に推移。同セグメントのヨーグルトの売上構成比を見ると、ドリンクヨーグルトの比率が14年度の17%から28%へと向上している。
また、特定保健用食品(トクホ)の『毎日骨ケアMBP』などを含む機能性食品事業は、マーケティング投資による事業規模拡大や、ポイントプログラムの導入が奏功し、上期業績が21億円(同136.1% )となった。
機能性表示食品が順調に拡大するなか、ヨーグルトへの集中的投資を推進すると説明。好調な『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト』の小型プラボトル2ラインを京都工場に新設し、来春の稼働後には、生産能力が発売当初の約4倍になるとしている。
西尾啓治社長は、「現在ラインはフル操業の状態で、来年は2ライン増強する。今後一層の市場拡大に努める」と話した。
【越中 矢住子】