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薬膳料理「健美和膳」を世界へ~長村洋一氏インタビュー

長村洋一氏

 ――薬膳学会学術総会も今年で4回目を迎える。長村先生の講演テーマは「保健機能食品のエビデンスとその活用による美健和膳の将来像」とある。

 長村 ここ数年、薬膳学会を鈴鹿で開催しているが、今度の学会は日本の機能性表示食品を含めた保健機能食品が海外展開で飛躍するための口火を切る可能性を秘めていると思っている。

 ――その根拠は。

 長村 昨年から本学会が提案していることが、薬膳の本場中国で、その権威筋に認められ始めたからだ。

 ――具体的には。

 長村 まず、薬膳食の普及を日本で行おうとすると、食品衛生法や医薬品医療機器等法などの関連法規に抵触する事項が多過ぎて本格的な薬膳の利用は難しい。ただし、日本は世界一の長寿国だ。そこには、和食の働きが大きくプラスしていることは疑う余地がない。和食こそが薬膳そのものとも言える。

 そこで日本薬膳学会は、「体脂肪が減る」、「認知機能のサポート」、「血糖を上げない」、「気持ちが穏やかになる」などの作用がある保健機能食品を食材に用いた日本的薬膳として「健美和膳(心も体も温まる薬膳弁当)」を開発した。

 ――中国側の反応は。 

 長村 思った以上だった。注目が集まり、今回の学会に薬膳の本場である中国から大御所が参加することになった。

 ――世界中医薬学会聯合会薬膳食療研究専業委員会の潭興貴会長か。

 長村 そうだ。中国からも一般演題2題が発表される。中国の企業関係者が10人以上、合わせて20人が来日する予定だ。

 ――それは素晴らしい。

 長村 参加者からは、日本の保健機能食品の関係者(事業者)と話し合いをしたいとの強い要望がある。会場には通訳として、中国語に堪能な本学の職員を配置する。ぜひ多くの日本関係者にご参加いただきたい。

 和食が健康に良いことは世界の認めるところだが、その日本食に保健機能食品の考え方を取り入れることで明白な健康機能を訴求することができる。「健美和膳」を主軸に、保健機能食品の海外への展開が大いに期待できるものと考えている。

【聞き手・文:田代 宏】

 

<問い合わせ先>

日本薬膳学会

鈴鹿医療科学大学 保健衛生学部 医療栄養学科

〒510-0293 鈴鹿市岸岡町1001-1

TEL:059-381-1510/FAX:059-386-1511

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