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2017年10月18日

中国の新・食品安全法、庶正康訊が日本企業を支援(後)

<ビタミン・ミネラルの含量表示で十分>

 ――日本では、機能性表示食品制度をめぐり、届出の撤回などの問題も起きている。

 王 日本で起きているそういう問題について、まだ私たちの研究は不十分だ。日本の研究家の話も聞きたいと思うが、思うに中国では同様の問題は起きないのではないか。中国で制度を作った人たちは、比較的に保守的で、責任を問われるのを恐れているため、規格基準型のヘルスクレームと機能性成分・原料については、少しずつオープンにしていく方針だ。

(左から)李芃・王大宏・陳白雪の3氏

 今のところ、届出ができるものはミネラルとビタミンしかなく、その範囲と配合量は厳しく制限されている。しかも、ビタミンが含有されているとしか表示ができず、機能性に関する表示はできないとされている。

 ――ビタミンとミネラルの機能性表示については今後変わる可能性があるか。

 王 食品安全法という上位の法律で決めているので、修正などは当面ないだろう。外資企業と業界の研究者はそれだけでは不満だと思うだろうが、中国の消費者は日常生活のなかでビタミンを多く摂取した方が良いとの教育を受けているから、実際に製品を販売している企業にとっては補充だけの表示でも納得できるビジネスができるのではないか。

 

<新制度の手本は機能性表示食品制度>

 ――中国の新制度を最も活用する国はどこになると思うか。

 王 まだ届出制が始まったばかりなので、成功したケースを挙げられないが、おそらく最も新制度の恩恵を受けられるのは日本ではないか。なぜならば、新しい届出・登録制度は届出制だけでなく、従来の登録制度でも改正され使いやすくなっており、さらに登録については科学的エビデンスへの要求が高まっている。それは先行している日本の機能性表示食品にとって有利になる。申請書の提出時にデータやエビデンスが充実しているため、中国に参入するときに有利に働くと思う。

 中国の保健食品制度は1995年、日本の特定保健用食品(トクホ)に習って始まった。当時は見た目だけを真似て中身については不勉強だったが、ここまで来た。新制度についても日本の規格基準型の栄養機能食品に習っている。

 中国では14種類のビタミンと8種のミネラルが該当し、届け出れば大丈夫。中国はビタミン・ミネラルのヘルスクレームができないが、裏付けについては日本に習っているので、20年前に比べるときちんとした製品が生まれるようになってきた。

 結論を言うと、中国の保健食品制度は日本を勉強してきた。新制度が日本に有利だというのもここからの考えだ。そして、私たちは、業界の中国企業と共に毎年、日本企業と交流し、交互に日中で交流フォーラムを開催してきた。今年も11月30日に広州で開催するので、ぜひ多くの日本企業に参加してほしい。

 ――ありがとうございました。

(了)

【聞き手・文:田代 宏】

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