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バストアップをうたう健康食品による健康被害が急増

<国民生活センター、プエラリア・ミリフィカ配合商品をテスト>

 バストアップやスタイルアップを目的とした健康食品による健康被害が急増していることを受けて、(独)国民生活センターは13日、「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品を対象とした商品テストの結果を公表した。強い女性ホルモン様作用を持つ成分が含まれていることや、商品によってその含有量が大きく異なることがわかった。同センターでは「摂取によってホルモンバランスが崩れるなど、思わぬ健康被害が発生する恐れがある」(商品テスト部)とし、摂取を控えるように呼び掛けている。

商品テストの対象銘柄

 同センターによると、バストアップなどを目的にプエラリア・ミリフィカを配合した健康食品に関する危害情報は、過去5年間ほどで209件に上る。とくに、2015年度から急増し、15年度と16年度には年間100件近い危害情報が寄せられた。被害者の女性を年代別で見ると、20代が33%、30代と40代がそれぞれ20%、10代が18%。危害情報の急増について、同センターは「市場拡大も考えられるが、原因は不明」(商品テスト部)と話している。

 危害の内容は嘔吐や腹痛、下痢などが多いが、月経不順や不正出血といった女性特有の健康被害も多いことが特徴という。

 商品テストは、インターネット通販で売られているプエラリア・ミリフィカを配合した12銘柄を対象に実施。エストロゲン活性について培養細胞を用いて調査した結果、12銘柄のうち10銘柄で活性が見られ、2銘柄では活性がほとんど認められなかった。

 次に、強いエストロゲン活性を持つ成分「デオキシミロエストロール」と「ミロエストロール」の含有量を調査した。その結果、1日最大摂取目安量に含まれる量は、銘柄によって大きな差があり、両成分の比率も異なっていた。また、「プエラリン」という成分の含有量が突出して多い銘柄も見つかった。

 各社のウェブサイト上の広告表現についても調査を実施。「豊富なバストとダイエットは両立できます」、「タイやミャンマーでは“若返りの薬”として古くから言い伝えられています」など関連法規に抵触するような文言が確認された。ほとんどの銘柄の商品パッケージやウェブサイトでは、バストアップを示唆する写真やイラスト、体験談などが記載されていた。

 商品テストの結果を踏まえ、同センターは消費者に向けて、「プエラリア・ミリフィカを含む健康食品を摂取すると、強い女性ホルモン様作用のある成分をどのくらい摂取することになるのかがわからず、健康被害が発生する恐れがある」と警鐘を鳴らしている。行政機関に対しては、被害発生を抑制するための取り組み、広告・表示の指導などを要請した。

【木村 祐作】

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