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2017年07月05日

日本アントシアニン研究会、ビルベリーの機能性評価を実施(前)

矢澤一良会長

 日本アントシアニン研究会は7月26日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で6回目の研究会を開催する。研究会はこのほど、2012年に消費者庁の委託事業「食品の機能性評価モデル事業」で低評価を受けたビルベリーの復権を賭け、「機能性査定会議」を発足した。低評価の原因は何だったのか。科学的な視点からその原因を探り、新たな機能性について検証するとしている。同研究会の矢澤一良会長に話を聞いた。

 

<日本人を対象とした学術研究を世界へ>

 ――「第6回日本アントシアニン研究会」の開催が26日に迫ったが。

 矢澤 第1部でビルベリーエキスの機能性評価を行う。第2部から5部にかけて、「標準化ビルベリーエキス:組成の違いによるバイオアベイラビリティー及び生物学的反応の違い」と題してインデナ社のPaolo Morazzoni(パオロ・モラッツォーニ)氏が研究発表を行う。続いて「エビデンスを再現させるための品質とは(仮)」(一社)日本健康食品規格協会・池田秀子理事長、「機能性関与成分の定義を考える」国立医薬品食品衛生研究所・合田幸広薬品部長、「学術界のあり方、眼科医の考え方」慶応義塾大学・坪田一男教授らが、品質、関与成分、学術的な問題について考察する。

 閉会後は、クルーザーを貸し切って海上で懇親会を開催する。余興も用意しているので皆さんに楽しんでほしい。

 ――今、ビルベリーエキスの機能性評価を行う意図は?

 矢澤 消費者庁が(公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)に委託した「食品の機能性評価モデル事業」(以下、モデル事業)では、ビルベリーエキスは視機能改善(視力回復・眼精疲労改善)について総合評価がC、血流改善でDと他の10成分のなかで最も低い評価を受けた。これは、同成分が古くから医薬品として実績があったために却って、夜間視力改善や近視改善など無理な研究に時間を浪費したこと、また、アントシアニジン部分を模倣した粗悪品が台頭したことで、研究への動機付けが低迷したことなどが要因として考えられている。

 ――現時点では、眼精疲労抑制という明確な転帰(アウトカム)が存在するが、11年当時はVDT機器症候群という概念が熟成しておらず、夜間視力のような視機能でトライして惨敗したということか。

 矢澤 そのとおり。日本アントシアニン研究会の発足後、VDT機器症候群への社会的関心が高まり、モデル事業後にはコンソルト声明の要件を備えた研究報告が相次いで報告されている。眼精疲労は東洋人の体系や生活習慣に照らして特有の症状であり、今後、日本人を対象とした学術研究を世界に発信することには大きな意義があると考えたからだ。

 ――モデル事業では、研究チームの足並みの乱れや、プレゼンテーションの出来が悪かったことなどが低評価の理由として挙げられていたが。

 矢澤 視機能については肯定的な臨床試験が10報、否定的なものが3報だった。血流改善では肯定的論文が3報で否定的論文はなかった。研究チームの評価は視機能改善で研究のタイプ・質・数がC、一貫性はB評価。血流改善では同じくCとBだったが、総合評価でCとDに落とされてしまった。報告書では、前者については「根拠論文が少なく質も低い」、後者は「肯定的論文が少なく根拠不足」とされている。

(つづく)

【聞き手・文:田代 宏】

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