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2017年05月10日

機能性表示食品の「糖質・糖類」を考察(後)

関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科 講師 竹田 竜嗣 氏

 

<思わぬクレームの発生も>

 機能性表示食品制度に追加される糖類については、安全性に特段の配慮が必要なものはほとんどないと考えられる。一番の懸念を言えば、オリゴ糖は多くの場合、過剰摂取や体質によって便が緩くなることや、下痢のような症状を起こすことである。多くの食品で利用されていることから、消費者が意識せずに摂取していることが多い。どのように注意喚起するかという点も重要となる。

 そのため、SRなどでの有効用量についても十分な検討が必要であると考えられる。規格基準型トクホの場合は、最終製品で過剰摂取試験が義務づけられていることから、ヒトでの安全性については最終製品ごとに確認していると言ってよい。だが、機能性表示食品の場合は、食経験での評価や関与成分の安全性評価のみで届出が可能である。そのため、食品形態によっては、お腹が緩くなったり下痢が起こったりと、思わぬクレームが発生することもあり得る。届出企業にとっては十分に注意が必要な点となる。

 また、今後行われるガイドライン改正によっては、消化性の有無が関与成分の基準になるかどうかも注視したい。現行ガイドラインでは、栄養素の過剰な摂取につながらないとする理由について、届出書類で提出することが定められている。オリゴ糖などの整腸作用に関する有効量も、一般食品と比較して過剰量とは言えないと思うが、消化性の有無はエネルギー源として吸収されるかどうかにも関わる。

 この部分は、ブドウ糖の吸収と比較した糖の吸収指数であるGI値なども活用して、どの程度の吸収性であれば認められるのかといった基準を明確化した方がわかりやすく、新たに開発する糖質が関与成分になるかどうかも判断しやすい。

(了)

※詳細は「I.Bヘルスケア44号」に掲載予定

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