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2017年05月09日

機能性表示食品の「糖質・糖類」を考察(前)

関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科 講師 竹田 竜嗣 氏

 消費者庁の「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」で、一部の糖質・糖類を制度の対象に加えることが決まった。制度が改正されると、オリゴ糖などが対象になると考えられる。届出を行う上での留意点などを考える。

 

<主役はオリゴ糖>

 機能性表示食品制度の対象となる糖類は、オリゴ糖が主体になると考えられる。現在、特定保健用食品(トクホ)の規格基準型(整腸作用)で認められているオリゴ糖類は6種類。これらはトクホでの実績があり、ヒト試験によるエビデンスもあると思われる。そのため、これらの6種類の糖については、整腸作用に関するシステマティック・レビュー(SR)の実施が可能と考えられる。整腸作用については現行の機能性表示食品制度でも実績があり、オリゴ糖による届出の受理が期待できるだろう。

 オリゴ糖のその他の機能性について、文献を調査してみた。オリゴ糖で報告されている機能性は、腸内細菌叢の改善や便通改善といった整腸作用、BMIが高めの人の体脂肪の軽減作用、食後血糖値の上昇抑制作用、血清脂質や中性脂肪の上昇抑制、抗う蝕性、ミネラルの吸収促進などがある。

 しかし、ヒト試験レベルまで十分なエビデンスがあるか、という観点で絞り込むと、整腸作用や体脂肪などが有望であるが、その他の機能性については一部のオリゴ糖で報告されているものの、ヒト試験レベルの報告は十分でない可能性がある。

 動物試験レベルのエビデンスも多いことから、今後はさらにヒトレベルでの試験が望まれる。オリゴ糖だけでなく、イヌリンなどの多糖類についても、UMIN-CTRなどの臨床試験データベースや文献検索結果を見ると、さまざまな機能性に関する試験を実施または計画中である。今後は、ヒト試験によるエビデンスデータが一層構築されて行くものと思われる。

(つづく)

※詳細は「I.Bヘルスケア44号」に掲載予定

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