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2016年06月30日

機能性表示食品「関与成分」検討会、各栄養成分の行方(前)

30日開催の会合では、糖質・糖類などについて検討した

糖質・糖類などについて検討(30日開催)

 

<一定条件の下で、一部の糖質・糖類を対象に>

 消費者庁の「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」は30日、6回目の会合を開き、「糖質・糖類」「たんぱく質・脂質」「ビタミン・ミネラル」を機能性表示食品制度の対象成分に加えるか否かを検討した。糖質・糖類については、一定条件の下で追加する考え方が示された。一方、ビタミン・ミネラルについては反対意見が大勢を占めた。

 糖質・糖類の論点は「一部の糖質・糖類を対象にしてはどうか」、「安全性の評価内容は現行どおりでよいか」など。

 会合では、ルールを設けた上で、条件を満たす一部の糖質・糖類については、制度の対象に加えるという方向で議論が進んだ。「合成物は外して、従来から食品で用いられている方法で作られたものを対象とする」(合田幸広委員:国立医薬品食品衛生研究所薬品部長)、「希少糖など(新たなもの)が出てくるので、特定保健用食品(トクホ)の関与成分に限定する」(森田満樹委員:消費生活コンサルタント)などの案が出た。

 迫和子委員(日本栄養士会専務理事)は、「規格基準型トクホで位置づけられている成分は、ぎりぎり譲ってもよいと思う。規格基準型トクホで実績ができてから、機能性表示食品制度に取り込むべきである」と主張。一方、寺本民生座長(帝京大学臨床研究センター長)は、「(機能性表示食品制度は)独立した制度であり、規格基準型トクホに倣ってというまとめ方はしたくない」との考えを強調した。

 また、業界代表の関口洋一委員(健康食品産業協議会会長)は、制度の対象となり得る糖類・糖質として、L-アラビノースやガラクトオリゴ糖などを提示。これに対して、佐々木敏委員(東京大学大学院医学系研究科教授)は、個々の物質について「この場で判断するための時間も知識もない」と指摘。制度の対象とする条件を議論すべきと提言した。

 この日の議論を通じて、制度の対象とするための条件として、(1)エネルギーにならない、またはほとんどならない、(2)合成によるものではない、(3)分析方法が確立されている――などが浮上した。

 

<たんぱく質・脂質は「困難」>

 たんぱく質・脂質については、制度の対象に加えることが困難とする意見が聞かれた。吉田宗弘委員(関西大学化学生命工学部教授・学部長)は、現行制度でもEPA・DHAなどの脂肪酸が対象となっているとし、「業界からも具体的な提案がない」と釘を刺した。合田委員は「脂質が難しいのは、メカニズムが解明されていないものが多いため」と説明。寺本座長も「全体像としてまとめることは難しい」とし、制度への追加に難色を示した。

(つづく)

【木村 祐作】

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