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東京都健康長寿医療センター、健康長寿の食生活をテーマに講演

800人弱が聴講。数年で一番の参加者となった

一般消費者など約800人が聴講

 (地独)東京都健康長寿医療センターは5月31日、老年学・老年医学公開講座「これだ!健康長寿の食生活」を練馬文化センター(東京都練馬区)で開催した。出席者は約800人。東京都健康長寿医療センター研究所副所長の新開省二氏は、「一般的な高齢者にとって、余命・健康余命に対して低栄養状態はリスク要因となる。多様な食品から栄養密度の濃い食事を取ることが必要」と注意を促した。

 <小食・粗食に警鐘を鳴らす>

 新開氏は、「疫学研究でわかった『粗食』と『過食』の善と悪」について講演した。1990年代に実施した1,048人を8年間追跡した疫学調査で、高齢者の栄養状況と余命(生存率)との相関関係について、BMI・アルブミン・総コレステロール・ヘモグロビンの4つの指標で比較。その結果、男女ともに、4つの指標が高い人と比べて、低い人の方が死亡リスクを6割ほど上がることがわかったと報告した。

  また、2002年~12年まで実施した1,620人を対象にした7年間の追跡コホート調査の結果も紹介。同様に4つの栄養指標を用いて、健康寿命(生まれてから要介護の認定を受けるまでの期間)との相関関係を調査した結果、男性は4つの指標が低くなると、2~3倍ほど健康寿命が短くなり、女性ではアルブミンとヘモグロビンが低くなると健康寿命が短くなると説明した。また、女性の場合、BMIが高いと関節炎を生じて健康寿命が短くなることから、過度な肥満には注意が必要と指摘した。

  新開氏は、余命や健康寿命が短くなる4つの指標が低い状態とは、栄養面で見るとエネルギー・タンパク質・脂質・動物性タンパク質・鉄のそれぞれが不足していることと説明。これらの結果から、一般的に良いと誤解されている小食や粗食は危険で、小太りで栄養状態が良い人の方が余命や健康余命が長くなると話した。

  同研究所の社会参加と地域保健研究チーム研究員の成田美紀氏は、「高齢期の食生活の提案~買物、食卓、食環境~」をテーマに講演した。70歳以上の2,000人弱を対象とした食品摂取状況の調査から、家族の人数が少なくなると、食品摂取の多様性も減る傾向にあることがわかったと報告。成田氏は、体調が悪い場合には「栄養補助食品」や「スマイルケア食」などを利用することを提案した。

【越中 矢住子】

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