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2015年04月06日

農水省、ミカン・緑茶などの研究レビュー結果を公表

<β-クリプトキサンチン、骨の維持で肯定的結果>
 農林水産省はこのほど、温州ミカンのβ-クリプトキサンチンや緑茶のメチル化カテキンなど4成分を対象に行った機能性に関する研究レビュー(システマティック・レビュー)の結果を公表した。機能性表示食品制度に対応する生産者や生産者団体などに活用してもらう方針だ。

 対象品目は、機能性表示食品の候補と考えられる「コメ(γ-アミノ酪酸)」「温州ミカン(β-クリプトキサンチン)」「緑茶(メチル化カテキン)」「鶏肉(イミダゾールジペプチド)」の4品目・4成分。PubMed、JDreamⅢ、医中誌の3種類のデータベースを用いて、英語と日本語の文献を検索して評価した。

 温州ミカンに含まれるβ-クリプトキサンチンの「骨代謝マーカーを指標とする骨の維持」について検索したところ、「効果あり」が3報、「効果なし」が0報などとなった。3報のβ-クリプトキサンチンの摂取量は「0.3mg~6mg」、摂取期間は「8~12週間」だった。レビューの結果から、「β-クリプトキサンチンの摂取は、骨代謝マーカーを指標とする骨の維持に対して、肯定的な根拠があると判断された」としている。
 今後、質の高い科学的根拠を得るために、骨粗しょう症発症と温州ミカンの摂取量、血中β-クリプトキサンチン濃度やビタミンD濃度との相関について、骨折をエンドポイントとしてコホート研究や症例対照研究でみていく必要性を指摘した。

 緑茶に含まれるメチル化カテキンの「アレルギー体質による目・鼻の不快感の軽減」については、「効果あり」が4報、「効果なし」が0報などとなった。「緑茶(メチル化カテキン)は、アレルギー体質による目・鼻の不快感の軽減に対して、明確で十分な根拠があるとの判断になった」と結論づけた。
 ただし、4報のうち2報はメチル化カテキンを1日34mg摂取できるように調製した緑茶飲料を用いたが、他の2報ではティーバッグを熱湯で抽出する方法で飲用。このことから、効果が期待される34mgを確実に摂取するために、摂取形態に応じた飲用方法などの説明が必要と報告した。

 鶏肉に含まれるイミダゾールジペプチドの「運動による疲労の改善(身体的パフォーマンス・疲労感)」については、「効果あり」が3報、「効果なし」が2報など。すべて健康な日本人を対象とした論文だった。
 レビューの結果、「鶏肉抽出物(イミダゾールジペプチド)は運動による疲労感の改善に対して、示唆的な根拠があるとの判断になった。なお、摂取時の運動による身体的パフォーマンスの改善に関しては、有意な改善が認められない論文の方が多く存在した」としている。
 5報とも、被験物質が同一企業が開発したものであったため、生鮮食品としての鶏肉への外挿性が低く、出版・報告バイアスが存在する可能性も否定できないと指摘。今後、運動による疲労感の改善メカニズムを明確にするとともに、高純度のイミダゾールジペプチドや鶏肉そのものを利用して、機能性を実証することが望まれると指摘している。

 コメに含まれるγ-アミノ酪酸の「血圧の上昇抑制」をみると、「効果あり」は1報のみだった。このため、総合評価は行わなかった。「空腹時血糖値の抑制」については、「効果あり」が0報、「効果なし」が1報など。また、「食後血糖値の上昇抑制」は、評価対象となる論文が見当たらなかった。
 今後、新たな査読付き論文が投稿され、評価対象論文が2報以上となれば、総合評価が可能になると報告した。

 

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