消費者庁は8日、食品表示法に基づく食品表示基準の説明会を都内で開催し、表示ルールの変更点や、機能性表示食品の届出書類の留意点などを説明した。説明会は全国9カ所で開催する。
機能性表示食品について担当官は、「消費者庁の届出書類の確認が遅いのではないかというお叱りを受けている」とし、「届出書類に形式的な間違いがあるが、十分に確認してほしい。たとえば、様式にチェックを入れるが、チェックが入っていないことがある」などと指摘。「表示見本は新しい表示ルールで書いてもらうが、そういう点を直してもらうことで時間がかかっている」などと対応状況を説明した。
質疑応答で一般消費者から、「消費者は公表された届出情報を見て商品選択するが、届出情報に関する質問は消費者庁で受け付けてくれるのか」との質問が出た。担当官は「消費者庁のホームページに問い合わせ窓口が記載されている。都道府県にも相談窓口があり、そちらの方にも問い合わせてほしい」と答えた。
また、食品表示基準全般について担当官は「多くの点が変わったわけでなく、変更したのは1部だけ」と説明。主な変更点として、製造所固有記号の使用ルール、アレルギー表示の方法、栄養成分表示の義務化などを挙げた。
事業者からの質問に対し、「(1つの商品の容器包装で新旧の表示方法を混在させることがないように)新しい表示ルールで、すべて表示することになる」と説明した。
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