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2015年09月07日

機能性表示食品制度は生き残れるか!?(7)

syuusei takeda4<短期的な利益を求めると失敗する>
 司会
 ビタミン・ミネラル類や、関与成分が不明な食品も機能性表示食品制度の対象にするように、業界団体は要望しているが、この点についてどう考えるか。

 武田 ビタミン・ミネラルが対象外となったのは、食事摂取基準で基準が設けられているためであり、国の栄養政策と整合性を取るということが大きな問題となっている。もう1つは、ビタミン・ミネラルの第3類医薬品や指定医薬部外品の上限値・下限値よりも、食品の方が含有量が高いという現状がある。制度の対象にビタミン・ミネラル類を認めると、医薬品よりも高含有量の商品が出てくると予想される。
 また、関与成分が明確でない食品については、ホール(全体)で効果があることをどう証明するのかが問われる。使用する原材料の100%同一性確認試験を実施する以外に方法はないと思う。例えば、青汁の受け入れ規格を策定し、同一性試験の実施を要件とする。さらに、分析法の確立が求められる。
syuusei takao239 司会 機能性表示食品制度をより信頼性の高いものにするために、何が求められているのだろうか。

 武田 制度を育てるために、事業者側が自主的にどう取り組むかが問われる。ビジネス的な面もあるが、短期的な利益を求めると失敗すると思う。健康食品ビジネスはリピートして利益が得られることから、一時的に通用しても、長期的には無理。企業の性善説に基づく制度だが、それだけではだめで、何らかの抑止力が必要だろう。

<消費者庁の今後の対応に期待>
syuusei ueda MG_1220 この制度がスタートしたときに、我々が期待したのは、日本が前例のない制度を構築し、品質が保証された日本製の商品が海外でも支持され、売上が伸びるということだった。だが、今のところ、うまく行っていないようだ。一方で、短期的な利益を上げるための届出となっていることについては、業界全体で反省したいと思う。

 植田 これまでの届出商品を見る限り、機能性表示食品に未来があるとは思えない。エビデンスの取得はトクホよりも厳しいはずだから、そこに則っていかないと、いわゆる健康食品と差別化できない。消費者庁に対して言いたいことは、届出制は無理があるということ。健康食品にはなじまない手法と思う。当面、制度の見直しはないかもしれないが、登録制にするなどの対策を考えるべきだ。

syuuusei gouda1219合田 届出企業は、品質の分析などをしっかりと実施しているのかが気になる。もっとも気がかりなのは、商品の有効期間中に、品質保証を行っているのかどうか。有効期間が2年の場合、2年目あたりの商品で試験すると全滅する可能性もある。これまで健康食品について崩壊試験を実施してきたが、合格率は5割程度にとどまる。常にだれかがチェックするべきだが、そうした試験を実施した場合、果たして耐えられるのか疑問だ。

 司会 消費者に信頼される制度として定着させるために、事業者側と消費者側のオープンな議論、さらに消費者目線に立った消費者庁の今後の対応に期待したい。ありがとうございました。

(了)

 

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