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2015年09月04日

機能性表示食品制度は生き残れるか!?(6)

<サイエンスベースの議論が最後のよりどころ>
 司会 届出商品の対象者と被験者層が異なるケースについて、どう考えるか。

 合田 健常者(持病をもっていなくて、健康診断で異常値がない人)のみを被験者とする場合、若年層に偏ることは仕方がない。35歳以上の健常者は少ないためだ。普通のリクルートだと40代以上では、健常者はなかなか集まらない。

 司会 次に、機能性に関する「同等性」をめぐって、(株)東洋新薬と消費者団体のフーコムの間でもめたが、同等性の問題をどう考えるべきか。

 合田 パターン分析を適切に実施し、その結果を表に出せば、きちんとした議論になる。サイエンスベースで話し合うことが、信頼される制度となる最後のよりどころ。オープンなディスカッションが必要だ。

 武田 「同一性」と「同等性」の違いについて、その受け止め方が人によって異なる。フーコムは「同一性」に近いことを求めたが、(株)東洋新薬は「同等性を考察した」と説明している。ガイドライン違反ではないが、説明が不足していた面もあり、届出情報を追加したようだ。
zadankaiG_1208 (1) 司会 話は変わるが、届出情報の一般消費者向け情報は、消費者にとってわかりにくい内容となっている。

 高尾 わかりやすくしようとすると、実際に行われた研究を割愛して表現することになる。一般消費者にわかりやすく伝えるためには、例えば、制度になじまない表現内容だが、39度の熱を38.9度に下げたとしても、その通り書かずに、「高熱のときに穏やかに下げる」となる。だが、そう表現すると、消費者をミスリードしてしまう。やはり、具体的に書かなければならない。研究論文の原文に沿ったかたちで書かざるを得ない。この点だけでも第三者に審査してもらう方法などがあってもよいと思う。そうしないと、企業は都合のよいように表現してしまうだろう。

 植田 「国の評価を受けていない旨」の表示についても、指摘しておきたい。検討会の議論では、商品パッケージの表面への表記が望ましいとされたが、最終的には同一面となった。先日開催した院内集会で、消費者庁の担当官は「届出表示」と同じ面でよいと説明していた。しかし、表面に機能性や成分名を記載している場合は、やはりそこにも書くべきである。

 武田 機能性のキャッチコピーなど、届出表示からの切り取り方も、消費者をミスリードする面がある。

(つづく)

 

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