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2015年09月02日

機能性表示食品制度は生き残れるか!?(4)

<食経験「一般的には15年くらい」>
 司会 食経験によって安全性を評価している企業が圧倒的に多い。20年以上の食経験情報もあれば、1年未満のものもある。

takao takeda高尾 「喫食実績」という表現で届け出されているが、そもそも喫食実績に意味はないと考えている。なぜなら、5年間食べていようが、10年間食べていようが、製造所も原料もころころ変わっていることが多いからだ。同じ名前の商品であっても、中身が変われば喫食実績はないに等しい。だから、食経験の長さをあまり考えても仕方ない。それよりも、使用成分を固定すれば、たとえ1年間の販売実績であっても、コロコロ関与成分を変更しているよりまし。5倍量の1カ月間の摂取で、プラセボと比べて血液や尿検査で差異がなかったことによって、どのようなことが言えるのか疑問だ。
 一方、届出情報のなかには、特定銘柄の原料を固定して使っているケースもある。そうした成分については、第3者による安全性評価の実績で適切に担保させる意図を感じる。
 
 武田 食経験については、機能性関与成分の安全性をどう証明するかであると理解してきたが、届出情報を見ると、販売実績のみでの評価をしている例が少なくない。食経験以前に、販売実績によって「○○年間で○○個売りました」と評価していることに正直驚いた。販売実績だけだと、どのくらいの期間に何個売ったかはわかるが、どれくらいの人が、どれくらいの頻度で摂取したなどの情報が欠落している。それにも関わらず、「重篤な健康被害が出ておらず、安全です」と評価するのは、検討会で議論された次元と異なり、残念である。

 司会 検討会などの議論を通して、食経験は5年、10年が必要というイメージがあったが。
ueda gouda 合田 議論を2つに分けて考えなければならない。まったく同じ商品を同じ方法で作り続けていることを前提に、適切に販売されているのならば、販売実績も非常に意味がある。その場合、販売期間中にクレームがなかったことは重要な情報となる。一方、同じ名称の成分であっても、違う原料に変更した場合は、まったく別の物に変わってしまう。
 次に、前述の前提をもとに、何年くらいの摂取期間があれば、安全性が担保されるのかを考える。一般的には15年くらいとされている。

 植田 本来食品に入っている成分を抽出・濃縮したものだとすれば、自社商品で1年ほど販売して、重篤な健康被害がなかったと報告するよりも、普通の食品として食べてきた食歴があれば、それも併せて届出情報として書けばよい。抽出・濃縮した自社商品の販売実績しか書かないから、疑義が生じる。

 合田 その通りであり、機能性成分として、どのくらい販売されてきたのかという情報が大切。そして、自社商品に使用している成分と変わりがなく、このような方法で品質保証を行っているなどと述べればよい。

(つづく)

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