健康情報ニュース.com > 機能性表示食品 > 機能性表示食品の表示・広告を考える(後)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年07月23日

機能性表示食品の表示・広告を考える(後)

<問題視される広告内容>
 国会で注目を浴びた機能性表示食品がある。(株)ファンケルのサプリメント『えんきん』だ。7月9日の衆議院・消費者問題特別委員会。民主党の田島一成議員は、『えんきん』の新聞広告を取り上げた。「ファンケルの広告には『国の評価を受けたものではない』旨の表示が、どこを探しても掲載されていない」と批判した。

 なぜ、『えんきん』を取り上げたのだろうか。田島議員の事務所に聞いてみた。「消費者団体から情報提供があった。広告がたまたま出たので、はっきり資料を出しやすいのでファンケルの『えんきん』にした」としている。

 「国の評価を受けたものではない」表示は、特定保健用食品(トクホ)との違いを消費者に伝えるために極めて重要となる。そうした表示が、新聞広告に掲載されていなかったわけである。(株)ファンケルでは「ご指摘を受けて(表示を)検討する」(広報担当)と説明している。

 一方、『えんきん』のテレビCMでは、「国の評価を受けたものではない」表示を放映。科学ジャーナリストの植田武智氏は15日の緊急院内集会で、「テレビCMでは若干改善された気配がある」とコメントしている。

 「広告がたまたま出た」ために、『えんきん』は国会で取り上げられた。しかし、「国の評価を受けたものではない」表示については、ほとんどの届出企業で問題点がみられる。届出商品の多くは、商品パッケージの裏面に小さな文字で記載。広告も同様に、探さなければ見つからないような表記となっている。消費者に読んでほしくないと考えているのではないか。そう感じさせてしまうほどの扱いだ。消費者の自主的・合理的な商品選択を軽視していると言われても仕方がない状況にある。

 一方、届出情報によると、ライオン(株)のサプリメント『ナイスリムエッセンス ラクトフェリン』やキユーピー(株)のサプリメント『ヒアロモイスチャー240』などは、パッケージの表面に表示している。これらの良心的な取り組みは、今のところ少数派に過ぎない。

 広告は食品表示法による規制の対象外。だからと言って、広告で機能性だけを強調するという”いいとこ取り”は許されない。広告を通して、消費者に対する届出企業の姿勢がくっきりと浮かび上がりそうだ。

(了)
【木村 祐作】

 

 

おススメ記事

遺伝子組み換え表示、コーンフレークの追加を見送り

<検査法の再現性、確認できず>  消費者庁の「遺伝子組み換え表示制度に関する検討会」は17日、遺伝子組み換え(GM)表示制度の対象品目に追加する方向で検討していた「コーンフレーク」について、再現性のある検査法が確立されて […]

ジャパンライフ、1年以内に3度目の行政処分

<3月の行政処分を受け、新たなビジネス>  装着タイプ磁気治療器の販売取引で特定商取引法に違反したとして、消費者庁は17日、ジャパンライフ(株)(東京都千代田区、山口ひろみ社長)に対し、業務提供誘引販売取引について12カ […]

2017年11月17日

フジッコ、黒大豆種皮抽出物で臨床試験終了

 フジッコ(株)(本社:兵庫県神戸市、福井正一社長、TEL:078-303-5925)は、黒大豆種皮ポリフェノールを豊富(58%以上)に含む『クロノケアSP』で、機能性表示食品制度への届出準備に入った。  今年3月に開催 […]

2017年11月17日

コトブキ薬粧、大阪の展示会で新サービス提案

 コトブキ薬粧(株)(本社:大阪市中央区、和田洋治社長、TEL:06-4963-2877)は28日から30日までの3日間、インデックス大阪(大阪市住之江区)で開催される「中小企業新ものづくり・新サービス展」に出展する。大 […]

クリスマス限定パッケージの『Newヤクルト』発売

 (株)ヤクルト本社(本社:東京都港区、根岸孝成社長)は11月下旬~12月下旬の期間、クリスマスシーズン限定パッケージの乳製品乳酸菌飲料『Newヤクルト』、『Newヤクルトカロリーハーフ』を全国で発売する。容器にクリスマ […]