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2015年11月16日

機能性表示食品って何?~原料3社が「疑義」に迫る(3)

<消費者庁のチェック体制に疑問>

 司会 ガイドラインが生ぬるいとかいう話ではなく、制度を活用する企業側に問題があるということか?

terasi.jpg  ガイドラインはあくまでガイドライン。そこまでをすべてガイドラインでやるとガチガチになってしまうから、やはり企業姿勢というほかないと思う。

 司会 ただ倫理となると、企業や個人によって価値観の違いというものがあるので、うちの姿勢はこうだと開き直られても困るのでは。

  ある意味、(消費者庁が)その方面の専門家ではないと言ってしまえばそれまでだが、やはりその辺のところはどちらかというと、受理をするときに、消費者庁には注意してほしいと思う。消費者庁も消費者のためを思って、受理の可否をチェックしているのだろうから。

 高尾 この制度ができ上がる過程のなかで、機能性関与成分の原材料を供給している企業の側より販売企業の方が中心に議論された印象があるので、こうなるだろうなという予測はある程度ついていた。ただこうなると、何かの問題があったときに消費者庁に受け皿がない。消費者庁は、受理までの問題は見るけれども、その後は企業間なり、消費者団体との間でとことん争ってくださいと言っているかのように見えてくる。そうではないと思うが、そうでないとしたら、消費者庁でも少し違うやり方を準備した方がいいのではないか。責任を取れとは言わないが、消費者が見ることのできる場所で当事者同士が紳士的に話し合うことのできる場所を設けてもよかったのではないか。

 司会 理由はわからないが、疑義に対してほとんど企業側の反論がない。たとえあるにしても、オープンな議論が展開されないのは問題。業界団体も、もっと積極的に疑義に対応してもよいのではないか。

hasimoto.jpg 橋本 届出をしようとしているクライアントの書類を見るなかで、最近の消費者庁の動きとして、同一性・同等性も含めて、以前に比べてチェックが細かくなっている気がする。そうは言っても、リソースの問題もあるので限界はあるだろうし、最後は企業がどう考えるかということになるのだろう。そこを業界団体としてもう少し規律を高めていく努力は必要だろう。そうしないと、だらしない制度になってしまいかねない。

  我々も自社で商品を持っているので届け出ており、何度も不備事項の指摘を受けているので、橋本さんの話に共感できる。それにしても消費者庁の指摘事項はその都度まちまちで、返ってくるごとに違うところまで修正しろと言われるし、機能性表示についても、どういうふうに修正を求めているのか、曖昧模糊としてわかりにくい。

 司会 ここをこういうふうに訂正せよ、みたいな指摘ではない?

  機能性表示についてそういう指摘はない。「これでいいのか?」「大丈夫か?」みたいなぼんやりとしたもの。「この論文でそのようなことが言えるのか?」ということだろうが、こちらは言うことができると思うから書いている。機能性関与成分としてより多くクライアントに原材料を使ってほしいがために、わかりやすく受け入れやすいレビューと表示で届け出ている。逆にそれが多くの指摘を生んでいるのかなと勘ぐってしまう。

takao.jpg 司会 まるで禅問答のようだが、実際にそういうことなのか?

 橋本 実際にあるし、難しい問題。受理すれば認可したように国も感じているのではないか。そういう意味では、もう少し緩くしてもいいのではないかと思う。消費者庁も頑張っているとは思うが、頑張りすぎて些細なところを指摘するような事態を生んでいると思う。

 高尾 認可に近い状態になっているし、受理が特別な権限のようになっているので困っている。本来、販売直前とか、販売後に議論する場があれば消費者庁も簡単に受理できるのだろうが。

 橋本 個人的には頑張っているなという感じはするのだが、微妙なバランスのときに来ているのかなと思う。販売会社にすれば、予定を組んで進めなければならないところに、予定が見えなくなってしまっているところまで来ているので、ある程度抑えてもらわないといけないし、慣らしてからでないとうまく回っていかない。あまりにも不備事項や指摘事項が多すぎる。

(つづく)

【文:田代 宏】

 

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