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2016年04月15日

機能性表示食品『チアフル酵母』の届出を撤回へ

<食薬区分めぐる騒動、収束の方向に>

 機能性表示食品で受理されたサプリメント『チアフル酵母』について、届出企業の(株)インマイライフが届出を撤回する方針を固めたことが14日、健康情報ニュースの取材でわかった。届け出た関与成分が不適切と指摘されたことに対応した。

 『チアフル酵母』はS-アデノシルメチオニンを関与成分とし、膝関節に違和感のある人が対象。今月11日に発売された。

 関与成分のS-アデノシルメチオニンは、厚生労働省の「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」(専ら医薬品リスト)に掲載されている。「サミー」とも呼ばれる医薬品成分で、食品(機能性表示食品も含む)には使用できない。このため、同成分の使用について指摘が出ていた。

 また、業界紙によるお粗末な報道も手伝って、業界内では“誤報”が飛び交っていた。食薬区分に風穴が開くと煽るような報道や、タウリンなどの「専ら医薬品リスト」の成分を機能性表示食品で使用できる可能性を暗示するような稚拙な報道が続いた。そうした“ニセ情報”により、業界内では「タウリンも使えるのか」、「グルタチオンも可能か」などの誤った考え方が広がりつつあった。

 (株)インマイライフに根拠資料を提供した(株)オムニカ代表取締役の高尾久貴氏は、取材に対し、「機能性表示食品の届出に関する責任は、すべて事業者側にある。今回の件は、オムニカの情報に帰する事由によって一連の混乱に至った」と述べ、すべての責任が(株)オムニカにあると明言した。

 また高尾氏は、成分本質が酵母であっても、サミー含有を強調した場合には医薬品と判断されるとの認識を示した。「届出の過程や受理された時点では、S-アデノシルメチオニンを機能性関与成分とすることは強調に該当しないと判断していたが、その名称自体がサミー含有を強く惹起させるという立場に事後的に発展していった」とし、「S-アデノシルメチオニンを機能性関与成分として利用することは不可能と判断した」と説明している。

 「専ら医薬品リスト」を所管する厚労省は、「46通知」で規定したように、機能性表示食品については消費者庁が判断すべき問題という立場を示す。ただし、「いわゆる健康食品でS-アデノシルメチオニンを関与成分と標ぼうした場合には、確実に医薬品医療機器等法で不適切となる」(監視指導・麻薬対策課)と説明。S-アデノシルメチオニンを関与成分と標榜することは、医薬品として見なされる可能性があるとしている。

 消費者庁は3月31日、改定した届出ガイドラインを公表。そのなかで、関与成分について「専ら医薬品リスト」に含まれていない点を確認することを追記した。これは従来からの方針だが、ガイドラインに明記したことで、「タウリンもよいのか」といった的外れな声をシャットアウトするかたちとなった。そして、今回の届出撤回の動きにより、食薬区分をめぐる騒動は一気に収束へと向かいそうだ。

【木村 祐作】

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