健康情報ニュース.com > 機能性表示食品 > 機能性表示食品「関与成分検討会」が初会合(後)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年01月22日

機能性表示食品「関与成分検討会」が初会合(後)

<「何でもありで、国民の不信感を強める」>

 初会合では、積み残し課題の「関与成分が明確でないもの」に対し、厳しい意見が聞かれた。迫和子委員(日本栄養士会専務理事)は、安全性や機能性を担保できる可能性を疑問視した。そうした商品が効能効果を訴求して市場に出回った場合、「相互作用が無視できなくなる」とし、健康被害の発生を懸念。「機能性表示食品制度に対する信頼が十分でないなかで、なぜ関与成分が不明なものを対象にしなければならないのか。時期尚早である。導入となれば、何でもありということで、国民の不信感を強める」と述べた。

対象成分の拡大に反対する意見が相次いだ

対象成分の拡大に反対する意見が相次いだ

 合田幸広委員(国立医薬品食品衛生研究所薬品部長)や森田満樹委員(消費生活コンサルタント)は、現行制度で関与成分の分析方法が公開されていないため、第三者が確認できない状況を批判。森田委員は、関与成分が明確でない食品について「制度の運用状況を確認しながら検討を進めてほしい」と注文を付けた。

 河野康子委員(全国消費者団体連絡会事務局長)も、「一般消費者向け情報は専門的で、消費者の商品選択にほとんど役に立っていない」などと現行制度の問題点を挙げた。消費者はよく理解できないまま、機能性表示食品を購入していると指摘した。

 

<ビタミン・ミネラルの「過剰摂取による健康被害」を懸念>

 また、食事摂取基準で摂取基準が設定されている栄養成分(ビタミン・ミネラルなど)も含めて、制度の対象とすることを疑問視する声が聞かれた。澤木佐重子委員(全国消費生活相談員協会食の研究会代表)は、消費者から健康食品による健康被害の相談が多数寄せられていることを紹介。「機能性表示食品制度では、とくにサプリメント形態の安全性確保が重要」との考えを示した。ビタミン・ミネラルについては、「普通の食生活で不足することはなく、過剰摂取による健康被害が言われている」と述べた。

 梅垣敬三座長代理(国立健康・栄養研究所情報センター長)は、「規制緩和して何が起こるのかを想定し、対応策を取らないと、事故が起こってからだと遅い。チェック機能がなっていないと思う。せっかく作ったもの(制度)が、だめになってしまう」と話した。

 このほか、消費者庁の担当課は委員の質問に対し、栄養機能食品制度などのほかの制度も併せて議論する可能性を示唆した。

(了)

【木村 祐作】

おススメ記事

2017年05月25日

キューサイ、新体制で巻き返せるか!?(後)

<行政は悪質性を問題視>  日本サプリメントが「終売」と発表したにも関わらず、消費者庁が許可を取り消したのはなぜか。2月14日の景表法に基づく措置命令について、消費者庁は「ペプチドシリーズ5商品の各商品については、遅くと […]

コスモス薬品、新社長に柴田氏

 (株)コスモス薬品(本社:福岡市博多区)はこのほど、取締役経営企画部長の柴田太氏が8月25日付で代表取締役社長に就任すると発表した。創業者で現社長の宇野正晃氏は代表権のある会長に就く。  柴田氏は1971年生まれの45 […]

2017年05月25日

機能性表示食品の「販売開始日」を調査へ

 (公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)は24日、消費者庁の依頼を受けて、機能性表示食品の販売開始日に関する調査を実施すると発表した。6月30日までに調査結果を取りまとめ、消費者庁に報告する。  調査は、届出が受理 […]

2017年05月25日

龍泉堂、オオバンガジュツ由来原料を上市

 (株)龍泉堂(本社:東京都豊島区、塩島由晃社長)はこのほど、オオバンガジュツの根から通出した新原料『PandoraBeauty』の供給を開始した。  オオバンガジュツはショウガ科の植物で、主にインドネシアなど東南アジア […]

2017年05月25日

トクホの自主回収問題、「検査機関の質、バリデーションの問題も」

【寄稿】  (株)佐藤園と大正製薬(株)による特定保健用食品(トクホ)の自主回収の問題について、関西福祉科学大学の竹田竜嗣講師から寄せられた見解を紹介する。    「特定保健用食品(規格基準型)制度における規格 […]