健康情報ニュース.com > 機能性表示食品 > 機能性表示食品「届出情報」を分析(前)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年07月01日

機能性表示食品「届出情報」を分析(前)

(株)グローバルニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛 氏

 6月24日現在、届出が受理された機能性表示食品は43商品を数える。届出情報の安全性評価や機能性評価、表示内容の傾向と、各社の取り組みなどを報告する。また、今後の課題となりそうなポイントを整理する。

<安全性評価の取り組みに違い>

 表1では、各届出商品の安全性評価の実施状況を取りまとめた。「食経験の評価」「安全性に関する評価」の各ステップのどこまでを実施したのかがわかる。「○」は十分と判断したもの、「○(+α)」は既に十分と判断したが、さらに評価したもの。「△」は不十分であると判断したもの、「×」は情報がなかったものである。網掛け部分は実施しなかったステップとなる。

 どこまで実施するかは企業の判断であり、その結果のすべてを届出企業が自ら負うことになる。たとえば、A26とA38はどちらもイワシペプチド(サーデンペプチド)を機能性関与成分としているが、A26は販売実績に基づく喫食実績によって安全性を評価し、一方、A38は販売実績だけでなく、既存情報(2次情報)まで収集したうえで安全性を評価している。
 同様に、L-テアニンを機能性関与成分とするA28とA41でも、販売実績に基づく喫食実績で評価しているA28に対し、A41は既存情報による安全性試験の評価を行っている。このように企業間で取り組み方に違いが出るのも、機能性表示食品制度の特徴の一つである。

hyou1 hyou4

<機能性の評価、制度の特徴を反映>

 機能性については、最終製品を用いた臨床試験による評価が7商品、研究レビューによる評価が35商品、最終製品を用いた臨床試験と研究レビューの組み合わせによるものが1商品となっている(ダブル機能)。  また、研究レビューによる評価のうち、1つの機能性関与成分で3つの研究レビューを行ったもの(トリプル機能)が1商品、1つの機能性関与成分で2つの研究レビューを行ったもの(ダブル機能)が3商品と、ここにも機能性表示食品制度の特徴が表れている。

 表3は、最終製品を用いた臨床試験の内容の一覧。論文掲載雑誌と発行年を示している。古いものでは2009年の論文、新しいものでは15年の論文となり、企業によって論文の掲載年に幅がある。ガイドラインには「何年以内」という線引きがないため、いずれも問題とならないが、あまり古いものは指摘が入る可能性もある。

 表4では、研究レビューの内容をまとめた。採用論文数、除外論文数、参考にした論文数を示しているが、数が多ければ良く、少ないと悪いというわけではない。検索条件やキーワードが適切か、除外基準が明確で恣意的でないかなどの内容が重要となる。ただし、最終的に採用した論文が1報だけの場合は、指摘が入りやすいと言える。

hyou3 hyou04

     
※クリックで拡大

(つづく)

おススメ記事

2018年06月29日

【7/18】消費者行政新未来創造オフィスシンポジウム

 消費者庁は7月18日、「消費者行政新未来創造オフィス・愛媛県・愛媛大学シンポジウム」を愛媛大学・南加記念ホール(愛媛県松山市)で開催する。定員250人、参加費は無料。  プログラムは「食べきり侍 参上!」、「学生が運営 […]

伊藤園、ポケモンパッケージの『ポケットべジ』発売

 (株)伊藤園(東京都渋谷区、本庄大介社長、TEL:0800-100-1100)は7月2日、(株)ポケモン(東京都港区、石原恒和社長)とタイアップし、パッケージにポケモンたちをデザインした野菜・果実ミックス飲料『充実野菜 […]

永谷園、黄金しじみエキス配合のみそ汁を数量限定発売

 (株)永谷園(東京都港区、飯塚弦二朗社長)は7月から、黄金しじみエキスを配合した『1杯でしじみ70個分のちから みそ汁』『――塩分控えめ』を数量限定で順次発売する。黄金しじみは、台湾の花蓮にある水産養殖専業区で育てられ […]

ル・パティシエヨコヤマ、洋菓子を自主回収

 消費者庁のリコール情報サイトは28日、(有)ル・パティシエヨコヤマ(千葉県習志野市)による洋菓子の自主回収情報を掲載した。  対象商品は『谷津干潟の卵』。アレルゲン(小麦)の記載漏れのため、自主回収している。連絡先はT […]

2018年06月29日

ビフィズス菌が産生する酸に新たな作用

 協同乳業(株)(東京都中央区、尾崎玲社長)は28日、腸内ポリアミンが複数の腸内細菌の代謝経路を経由して生合成され、その生合成経路はビフィズス菌などが産生する酸によって作動することを確認したと発表した。研究成果は学術誌『 […]