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2014年11月12日

新制度への対応、SR実践篇(3)

横浜薬科大学 総合健康メディカルセンター 客員講師 博士(農学) 竹田 竜嗣 氏

<丁寧に必要な情報を選択>

suppl 前回までに、システマティック・レビュー(SR)の準備段階と、論文データベースでの検索方法について述べた。データベースでの論文検索は、1次検索であるが、少し補足しておきたい。キーワードで論文を検索する際に、調べたい素材の歴史が古い素材であれば、PubMedだけでも数万の論文が引っかかってくることがある。うまくFilter機能を使っても、数百程度が候補になる。ここでうんざりしてしまうこともあるが、初めが肝心で、論文タイトルや抄録(Abstract)を確認し、数十~百前後まで絞り込む作業になる。もっとも時間のかかる作業だが、手を抜くと後の作業に響いてくるため、慎重に行ってほしい。

 ここで1つポイントを指摘する。判断が付かず、迷う文献が必ず出てくる。この場合、対象外とせずに、2次検索まで置いておくことである。関係のない情報の除外は後の作業で可能だが、重要な情報の取りこぼしは、結果的に判断を誤ることになりかねないため、十分に注意したい。

 その後、第2段階で文献を取り寄せて、本文をざっと読んで必要な情報かそうでないかを見分ける作業に入る。本文を読んでみると、目的とする論文でない場合もあり、採用文献は減っていく。1次検索で広く取りすぎると、多くの論文を読むことになり、時間がかかることになる。だが、丁寧に必要な情報を選択できれば、この2次検索では数十本程度まで絞れるため、全体としては、時間の短縮になる。また、検索後に非採用とした文献については、その理由も重要である。筆者は、検索結果をデータベースからCSV出力して、リストで管理し、非採用の文献には除外理由を残している。この除外理由は、後に抜けがないかを見直す際に重要となるので、ぜひ記録してほしい。

<採否決定までのプロセスと注意点>

 採用文献が決定し、いよいよ作業は後半に移る。1つひとつ論文を熟読していく作業に移るが、この段階で採用文献の決定過程をある程度、整理してまとめておくと、後の作業を効率的に進めることができる。

 文献採用までの注意事項を【表2】にまとめた。この論文の検索~採否決定までは、客観性の確保と、抜けや誤った判断がないようにするため、2人ほどの作業者が同じ作業を独立して行うこともある。そのため、採否決定までのプロセスは、事前によく理解し合い、採否の基準やリストに使用する用語もある程度統一したい。初めてSRを実施する場合は、混乱することも多いが、使用するリストのフォーマットなどが固定されると、2回目以降はスムーズになる。

 筆者も初めてSRを行ったときは、情報がいろいろなファイルに別々に管理していたため、論文の採否決定後の作業で大きな苦労や混乱を味わった。しかし、必要な情報を1つのリストで管理することで、作業がスムーズになりスピードも速くなった。ぜひ実践してほしい。

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