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2014年11月25日

新制度の機能性表示を考察(3)

(株)グローバルニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛 氏

<抽象的な表現の実証は困難>

 引き続き、具体的な成分・素材を例に挙げて、新・機能性表示制度で可能となりそうな機能性表示の内容を考察する。

 まずは「アスタキサンチン」について。アスタキサンチンの代表的な作用機序は抗酸化作用であるが、血流改善機能も確認されている。とくに、肩の血流量の増加や網膜血管の血流量の増加など、特定の部位での血流改善効果が報告されている。

 アスタキサンチンで考えられるヘルス・ベネフィットは、「肩こり、冷え性改善」「眼精疲労改善」「認知機能の改善」「メタボリックシンドローム改善」「色素沈着抑制作用、メラニン生成抑制作用、光加齢抑制作用」など多岐にわたる。これらのヘルス・ベネフィットから落とし込み可能な機能性表示を考えると、以下のようになる。

 「アスタキサンチンは血液循環を正常に保つのを助けます」
 「アスタキサンチンは目の健康維持をサポートします」
 「アスタキサンチンは脳の健康維持をサポートします」
 「アスタキサンチンは肌の健康維持をサポートします」

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 続いて、「コラーゲン」の場合はどうか。コラーゲンについては機能性関与成分の検討、作用機序の確認作業が今まさに進められている段階である。10月29日に新田ゼラチン(株)が開催した「第2回コラーゲンペプチドシンポジウム」では、機能性関与成分としてコラーゲン・ジ・ペプチドを考えていると報告。肌以外にも骨や関節、筋肉、毛髪など複数の科学的エビデンスについて、システマティック・レビューを実施中と説明していた。

 ここでは、米国の表示事例を参考に、コラーゲンの機能性表示の可能性を示したい。当然ながら、新制度のもとで以下のような表示を行うためには、十分な科学的エビデンスが必要となる。

 「爪・髪・骨・腱・筋肉を強く丈夫にし、肌をなめらかに保つ」
 「輝くなめらかな肌、潤いのある肌、強い爪のために」
 「シワ・線を目立たなく滑らかにする」
 「若々しく十分な水分のある肌を増進する」
 「肌に活力を与える配合で加齢による諸症状と戦う」
 「コラーゲンが健康的な肌の構造をサポートする」
 「健康的な髪をサポート、うるおいのある肌を増進する」
 「健康な関節をサポートする」
 「骨と関節をサポートする」

 これらはあくまで米国での表示事例であり、このとおりの表示は難しい点もある。たとえば、「輝く」「なめらかな」「潤いのある」などは抽象的な表現のため、実証することは難しいと考えられる。しかし、新制度のもとで表示可能な部位が広がれば、頭打ちとなっているコラーゲン市場が再び拡大する可能性も出てくる。

(つづく)

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