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2014年11月21日

新制度の機能性表示を考察(2)

(株)グローバルニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛 氏

 

<ヘルス・ベネフィットから落とし込みが可能な表示>

 新・機能性表示制度で可能となる機能性表示の範囲は、おおよそ特定保健用食品で許可されている「保健の用途の表示」と同じと考えられる。このことは、8回にわたって開催された消費者庁検討会の報告書と議事録、今月から始まった消費者委員会の議論の内容から見当が付く。ただし、トクホで認められている疾病リスク低減に関する表示は含まれない。「保健の用途の表示」については9月22日付の本サイトで解説しているので、参照してほしい。

 ここからは、具体的な成分・素材を例に挙げて、可能となりそうな表示内容を考える。実際にシステマティック・レビューを実施し、機能性表示の科学的根拠を実証したわけではないため、あくまで可能性として考えてもらいたい。

 まずは「シトルリン」について考察してみる。前回説明した「機能性関与成分の確定」→「機能性関与成分の作用機序の考察」→「ヒト試験による機能性の実証」→「可能な機能性表示の範囲内で伝えたい表現を決定」という4段階のステップを思い出してほしい。

 シトルリンの作用機序は、NO産生による血管拡張である。血管拡張から考えられる機能性(ヘルス・ベネフィット)は、「血流促進」「動脈硬化抑制」「血圧安定化」「免疫向上」「疲労回復」など多岐にわたる。このヘルス・ベネフィットから落とし込みが可能な機能性表示を考えると、以下のような内容となる。
 「シトルリンは健康的な血管機能の維持をサポートします」
 「シトルリンは血液循環を正常に保つのを助けます」
 「シトルリンは心臓の健康の維持をサポートします」
 「シトルリンは一時的な肉体疲労を感じる方に適しています」

 当然、これらを表示する場合には、健常者や境界域の人を対象とした機能性エビデンスが十分にそろっていることが前提となる。

 

(つづく)

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