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2014年09月25日

新制度に対応した企業戦略(3)

(株)グローバルニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛 氏

 

<事前に表示のワーディングとスクリーニングを>

 新・機能性表示制度では、機能性表示の科学的根拠を実証する場合、システマティック・レビュー(SR)を用いることが可能となる。その際、どのような表示をしたいのかを設定することからスタートする。表は米国でみられるルテインの機能性表示の事例である。hyou3_s (2)

 ルテインの目の健康に関する機能性だけでも、さまざまな表示の可能性がある。希望する表示内容によってキーワード、類義語、受け入れ基準、排除基準などSRのプロトコルが異なってくる。やみくもにSRに着手するのではなく、事前に表示のワーディングとスクリーニングを行うことが重要となる。

 その場合、機能性の根拠となるエビデンスについてだけでなく、安全性情報や医薬品などとの相互作用についてもスクリーニングを済ませておくべきだ。たとえ有効性のエビデンスが多数あったとしても、相互作用のある医薬品が多い場合は、採用にあたっては慎重になるべきである。

 スクリーニングの作業ではNMCD(Natural Medicines Comprehensive Database)などの2次資料をうまく活用することで、作業効率を上げることができる。ただし、NMCDは2次資料であるため、米国でも単独では機能性の科学的根拠に使用することはできない。新制度でも1次研究(原著論文)に基づくSRが求められているので、NMCDはスクリーニング時の参考資料として利用することになる。

 新制度が導入され、市場はどのように変化するのだろうか。シミュレーションする場合、消費者を起点に考えることが大切となる。
1994年にDSHEAが施行された後の数年間、米国サプリメント市場は2桁成長を続けた。当時のサプリメント利用者は人口の約50%に過ぎなかった。16年後の2010年には65%にまで増加した。一方、13年の日本のサプリメント利用者は人口の約52.2%((株)インテージの調査結果)であることを考えると、米国と同様に成長する可能性は十分にありそうだ。しかも、94年当時と現在とではインターネットなどの普及により、情報環境がまったく異なる。米国よりも短時間で変化する可能性も大いにあり得る。

 新制度の導入で期待されることは「顧客の創造」である。「新規顧客の創造」で参考になる考え方として、「非顧客(ノンカスタマー)の存在」がある。ドラッカーは「ノンカスタマーこそ来るべき変化を教えてくれる貴重な情報源である」と述べている。

(つづく)

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