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2014年02月17日

新・機能性表示制度で市場はこう変わる!(5)

(株)グローバルニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛 氏

<日本市場で予想される10のシナリオ>
 連載の第4回まで、DSHEA(ダイエタリーサプリメント健康教育法)制定後の米国ダイエタリーサプリメント市場で起きたこと、日米市場の違いとその背景について述べてきた。近く日本に導入される新たな機能性表示制度の詳細については現在、消費者庁の「食品の新たな機能性表示制度に関する検討会」で検討されていることから、その結果を待つしかない。

 しかし、現在わかっている情報から、一定の範囲内で想定することは可能だ。その前提となるのが、米国DSHEAの優れていると思われる点と問題点を整理し、どのような制度になるのかを想像することである。DSHEAの優れている点と問題点は、連載の第1回で報告した通り。さらに、既存の保健機能食品制度はそのまま残り、特定保健用食品制度や栄養機能食品制度で一部規制改革が行なわれることを踏まえると、現在考えられる方向性は次の通りとなるだろう。

特定保健用食品は、保健の用途の拡充、カプセル・錠剤タイプの容認などで、従来よりも商品が幅広くなる。
栄養機能食品は、食事摂取基準のある成分については拡充。ただし、上限値の制限、表示可能な機能の制限は残る。
新制度では、国が規格基準を作る健康強調表示(疾病リスク低減表示)ではなく、疾病への言及が認められていない構造/機能強調表示が容認される可能性が高い。
新制度の科学的根拠に関する考え方は、米国DSHEAのガイダンスを参考に検討される可能性がある。
新制度の安全性対策と品質確保への取り組みは、今まで以上のレベルが求められるようになる(GMPやISOなど安全性・品質管理体制への準拠、有害事象の届出制度など)。
新制度では、「消費者庁が評価したものではない」などの放棄声明文の記載が義務づけられるとみられている。

 これらをもとに、新制度の導入後に、日本市場で起こると予想される10のシナリオを以下のように考えてみた。
(1)売り場と売れ筋が変わる
(2)消費者の知識が向上する
(3)コモディティ化が進む
(4)小売りが台頭し、受託企業が変化する
(5)カテゴリーマネジメント、チャネルマネジメント
(6)プレミアム原料、原料のブランディング
(7)異業種からの参入が増加する(特に製薬企業)
(8)M&Aにより企業規模が拡大する
(9)垂直統合、水平統合
(10)市場のグローバル化(海外企業参入、海外進出)が進む

 次回以降、順次概要を述べていきたい。

(つづく)

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