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2014年07月11日

抗加齢医学会「DB」に迫る(前)

 日本抗加齢医学会が策定する「健康食品機能表示データブック(仮題)」(以下、データブック)。健康食品業界では、消費者庁が導入する新・機能性表示制度との関連性に関心を寄せる企業も多い。そこで、NETIB-NEWSは10日、同学会常務理事の森下竜一氏(以下、森下)に話を聞いた。

<データブックでは素材の由来を問わない>
 ――データブックを作成する目的は?

日本抗加齢医学会 常務理事 森下 竜一 氏 森下 一つには、学会にサプリメントを使う医師が多いが、そうした医師に対し、どのようなエビデンスがあるのかをはっきり示すことがある。もう一つは、アカデミアの立場から、成分(の機能性)についてどのように評価できるのかを明確にしたいという命題がある。その一方で、企業が単独で(新・機能性表示制度で実施することになる)システマティック・レビューを行うのはたいへんなので、参考にしてもらってもよい。

 ――データブックの内容は?

 森下 成分の作用機序、機能性、ヒト試験データ、海外諸国での機能性表示の内容をまとめる。そのうえで、医薬品との相互作用や1日あたりの有効量などを規定する。学会で評価し、機能性を認めてよいのではないかと考えている。

 ――消費者庁の新制度案では、原著論文を可能な限り収集してシステマティック・レビューを行い、機能性を評価することとしているが、抗加齢医学会の評価の仕方は?

 森下 まず、健康食品産業協議会(業界8団体で組織)にデータシートの提出を依頼している。この時点では3人の専門家が評価し、科学的エビデンスが「あり」となれば、次にシステマティック・レビューを行うことになる。そして、消費者庁の結論が出れば、それに沿って最終的にデータブックに記載しようと考えている。

 ――その際に、成分の由来(基原)が違っていたり、抽出方法が違っていたりすると、別の成分とみなす考え方があるが、その点はどうか?

 森下 由来が違っても同じ成分である。メディカルの常識で言えば、化学構造で考えるため、医師は同じとみなす。化学構造が同じならば、由来が何であっても同じ成分である。

 ――たとえば、コンドロイチン硫酸にはサメ由来のものもあれば、哺乳動物由来のものもあるが、それらも同じ成分か?

 森下 (化学構造が同じならば)我々医師は同じコンドロイチン硫酸とみなす。違うと言うのであれば、それは企業の責任のもとで違うと言えばよい。サメ由来と○○由来で化学構造が違うのであれば、別々に評価するが。

 ――そういう意味で、データブックは素材ごとのおおざっぱな括りとなるのか?

 森下 そうなる。

 ――新制度でのデータブック利用の可能性についてだが、新制度の要件と違ってくる可能性もあるのでは?

 森下 それ(データブックを使用するかどうか)は企業の自由。企業が(システマティック・レビューを行うのは)たいへんだろうから、参考にして使ってもらうのならば結構なことである。

(つづく)
【聞き手・文:木村 祐作】

 

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