健康情報ニュース.com >  その他関連情報  > 行政・政治 > 動き出した新たな商標(3)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

動き出した新たな商標(3)

<新商標を出願する際の注意点とは?>
 企業などが新たに商標登録を受けようとする際は、出願人の氏名・住所、商標登録を受けようとする商標、指定商品または指定役務、商品または役務の区分などを表示した願書を特許庁長官に提出する必要がある。新たな商標では、出願手続きについて従来と変わった点はあるのだろうか。

 「大きく変わった点はない。識別力や先行商標の有無が審査される点も、従来からの商標と同じ。ただし、今回は保護対象が今までのような『文字』や『図形』とは異なるため、願書の記載事項や提出物件について、従来とは異なる特定方法が必要になる」と、TMI総合法律事務所の石田昌彦氏(弁理士)は説明する。

 つまり、「色彩のみで成る商標」の場合ならば、出願書類に色彩を表示し、さらに色味本番号などによって色を特定する必要がある。「音商標」の場合では、登録を受けたいメロディなどについてMP3のファイルを提出するとともに、出願書類にも五線譜を書くか、言葉での説明を加えなければならない。

<ブランドを守るためにコスト増も>
 新商標を登録することによって、企業の負担も増加しそうだ。今回、新しいタイプの商標登録が認められたことで、企業には、今まで使用してきた「色彩」や「音」などを他社に先に登録されてしまうリスクが生じる。リスクを避けるために、数多くの商標を「とりあえず出願しておこう」とすれば、企業には出願コストに加えて、維持コストもかかってくる。

 また、従来から新しい商品・サービスの名称などを検討する際には、既に類似のものが登録されていないか、事前に調査する必要があるが、今後は調査の範囲が大幅に広くなる。その分、企業の手間も増えることになる。

 これに加えて、新商標として無事に登録されたとしても、有効でないケースも考えられるという。石田氏は、「例えば音の場合、音自体に特徴があって商標として機能するのであれば、音の審査だけで商標登録が可能。また、識別力のないありふれた音でも、音に企業名などを乗せていたような場合、その会社名に識別力があれば登録できる場合がある。しかし、その場合、音だけについて侵害の権利行使ができるのかどうかは疑問」と話す。

 他社に対する防衛をはじめ、従来よりも強く広い自社ブランドの保護や、海外での模倣対策などとしても期待が高まる新商標だが、企業にとっては課題もあるようだ。

(つづく)

【大原 典子】

 

おススメ記事

2018年06月29日

【7/18】消費者行政新未来創造オフィスシンポジウム

 消費者庁は7月18日、「消費者行政新未来創造オフィス・愛媛県・愛媛大学シンポジウム」を愛媛大学・南加記念ホール(愛媛県松山市)で開催する。定員250人、参加費は無料。  プログラムは「食べきり侍 参上!」、「学生が運営 […]

伊藤園、ポケモンパッケージの『ポケットべジ』発売

 (株)伊藤園(東京都渋谷区、本庄大介社長、TEL:0800-100-1100)は7月2日、(株)ポケモン(東京都港区、石原恒和社長)とタイアップし、パッケージにポケモンたちをデザインした野菜・果実ミックス飲料『充実野菜 […]

永谷園、黄金しじみエキス配合のみそ汁を数量限定発売

 (株)永谷園(東京都港区、飯塚弦二朗社長)は7月から、黄金しじみエキスを配合した『1杯でしじみ70個分のちから みそ汁』『――塩分控えめ』を数量限定で順次発売する。黄金しじみは、台湾の花蓮にある水産養殖専業区で育てられ […]

ル・パティシエヨコヤマ、洋菓子を自主回収

 消費者庁のリコール情報サイトは28日、(有)ル・パティシエヨコヤマ(千葉県習志野市)による洋菓子の自主回収情報を掲載した。  対象商品は『谷津干潟の卵』。アレルゲン(小麦)の記載漏れのため、自主回収している。連絡先はT […]

2018年06月29日

ビフィズス菌が産生する酸に新たな作用

 協同乳業(株)(東京都中央区、尾崎玲社長)は28日、腸内ポリアミンが複数の腸内細菌の代謝経路を経由して生合成され、その生合成経路はビフィズス菌などが産生する酸によって作動することを確認したと発表した。研究成果は学術誌『 […]