健康情報ニュース.com >  健康食品  > 『茶のしずく』事件が社会問題化、悠香のこれから(2)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年01月25日

『茶のしずく』事件が社会問題化、悠香のこれから(2)

きのう(24日)、関西テレビの「スーパーニュースアンカー」が放送予定だった『茶のしずく』問題は、諸事情で来週以降に延期となったようだ。新聞の番組欄でも予告されていたと聞くが、報道番組ゆえ緊急のニュースが立て込んだものと推測される。いずれにせよ今後しばらく、同番組からは目が離せない。

<集団訴訟の被告は600人以上>
yuka (3)
 被害者弁護団とは別に、昨年は悠香に対して慰謝料などの損害賠償を求める裁判が仙台と福岡で起きている。いずれの訴訟でも悠香は初弁論で原告側にアレルギー発症との因果関係の立証を要求し、請求棄却を求めている。

 請求額は仙台の裁判が約250万円、福岡の裁判では約6,200万円に上る。被害者弁護団でも、統一した請求額の算出法を協議しているが、入・通院費などの治療費や、小麦食品が食べられなくなり、行動も制限されることによる精神的苦痛、休業や失職を余儀なくされた人に対する損害金額などを合わせると、被害者の症状には個人差がありため一概には判断できないが、仙台の請求額である約250万円は最低ラインと見込まれる。

 あくまで今後の裁判次第だが、仮に600人の被告が300万円の損害賠償を請求した場合、合計額は18億円となる。この金額だけでなく、集団訴訟が起きればマスコミも大きく報道し、裁判の進展もその都度ニュースとなり、悠香にとってのダメージは計り知れないだろう。

<売上高半減も>
 悠香は2010年の売上が300億円に達したが、テレビCMなどの宣伝費に約60億円かけていたとみられる。CMは自主回収を発表した5月まで実施していた。CMだけでなく、その他広告も5月以降ほとんど見受けられない。広告宣伝をしていないことと、マスコミ報道などで『茶のしずく』による健康被害が社会問題化したこともあり、悠香は新規の売上がほとんどない状態だと思われる。また、頼みの綱であるリピーターに関しても、信頼性の低下、自主回収後の対応の悪さなどから、顧客離れが進んでいる。
 2011年1月には悠香の各部門を分社化し、(株)STGホールディングス、(株)Xena、(株)Link Ring、(株)Aerus、(株)悠美科学研究所を設立していることから、11年6月期の決算は売上計上の仕方が不明だが、連結決算でも合計売上は前年の307億円を大きく下回っていることが予測される。

(つづく)
【山本 剛資】

おススメ記事

2017年12月18日

データ・マックス、健康食品広告をテーマにセミナー開催

 (株)データ・マックスは15日、薬事法広告研究所の稲留万希子代表を講師に招き、プレミアムセミナー「詳細解説!最新事例から学ぶ健康食品広告のあり方」を東京支店セミナールーム(東京都港区)で開催した。  同氏は、ホームペー […]

米国で医薬品成分を含む健康食品を自主回収

 (国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は15日、米国FDA(食品医薬品局)が医薬品成分を含む健康食品について、注意喚起を行ったことを公表した。  問題の商品は『Blue Pearl All Natural Male Enh […]

2017年12月18日

ポーラ化成工業、肌訴求のトクホ許可取得

 ポーラ化成工業(株)(本社:神奈川県横浜市、釘丸和也社長)は15日、特定保健用食品(トクホ)の粉末顆粒食品『ディフェンセラ』をポーラ・オルビスグループから2018年中をめどに発売すると発表した。同商品は今月12日にトク […]

消費者庁、ジャパンライフに4度目の行政処分

<4度にわたる違反、「前例がない」>  家庭用永久磁石磁気治療器の連鎖販売取引と預託等取引契約を行うジャパンライフ(株)(本社:東京都千代田区、山口ひろみ社長)に対し、消費者庁は15日、異例となる4度目の行政処分を行った […]

2017年12月15日

【2018/1/27】秋田県、スポーツ選手の栄養をテーマに講演会

 秋田県教育委員会は来年1月27日、運動部活動サポート事業「食で創るスポーツ選手の育成講演会」を湯沢文化会館(秋田県湯沢市)で開催する。  香川栄養学園女子栄養大学の上西一弘教授による講演「スポーツ選手への栄養サポート~ […]