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2016年02月02日

「食のハラール国際シンポジウム」を開催

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東京工業大学「ぐるなび」食の未来創成寄附講座 特任講師の阿良田麻里子氏

<阿良田氏、企業は積極的に情報開示を>

 東京工業大学「ぐるなび」食の未来創成寄附講座は2日、「食のハラール性に関する国際シンポジウム」を東工大蔵前会館くらまえホール(東京都目黒区)で開催した。講師を含む約130人が参加。同講座特任講師の阿良田麻里子氏は、ムスリムインバウンドへの基本的なハラル対応について、企業は訪日・在日ムスリムへ積極的に情報を開示し、コミュニケーションを取るべきとの考え方を述べた。

 阿良田氏は、「認証に頼りすぎないムスリム対応」について解説。加工食品の増加にともない、ムスリムには重度の汚染物質である豚由来素材の派性品が出回り、世界各地でムスリムが一個人では商品のハラル性を判断しにくい状況となりつつあると指摘。一目でハラルとわかる認証制度は厳格化の傾向にあり、非ムスリム国である日本で、すべての原料素材や製造工程でハラル性をクリアして製造することは難しいと説明した。

 しかし、「企業はハラール製品・サービスを提供するときに併せて製造現場や製造工程・調理設備などの情報を積極的に開示し、在日・訪日ムスリムが利用するSNSを利用して情報を拡散することで、上手くコミュニケーションを取ることができる」と述べ、それによりハラルビジネスが発展する可能性を示した。

<低価格で利益があるものが最善(ツェリチ氏)>

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ボスニア・ヘルツェゴビナ名誉グランド・ムフティのムスタファ・ツェリチ氏

 「宗教者・宗教学者からみるハラール」と題し、ボスニア・ヘルツェゴビナ名誉グランド・ムフティのムスタファ・ツェリチ氏と、東京外国語大学大学院教授の八木久美子氏が講演した。

 「ハラールの根幹 新しいアプローチ」について講演したツェリチ氏は、健康的で衛生的で、おいしく、オーガニックであることなど、ハラルについて根本的なムスリムの10の概念を説明した。その上で、ハラル製品は良いものであるから、非ムスリムと共有したいとまとめた。

 阿良田氏から同氏に対し、「ハラール製品・サービスの妥当な料金設定」に関する質問があり、同氏は「できれば安くなってほしいが、最善のハラール商品は利益のあるもの」と答えた。           

  【越中 矢住子】

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